スリープテック(睡眠テクノロジー)が世界的に活況を帯びています。
アメリカなど海外だけでなく、日本でも睡眠に関するスタートアップも続々出てきています。
スリープテックと呼ばれる睡眠ササポートのテクノロジー企業は、海外でも投資家から多くの資金を集め、AIを活用した睡眠アプリやスリープテックのアイテムをユーザーへ提供しています。

スリープテックの世界市場規模は、2014年に580億ドル(日本円で約6兆5820億円)と評価されていましたが、来年の2020年までには800億ドル(約9兆785億円)に達するとも言われています!
スマートウオッチには睡眠の状態を観測するアプリと連動しているものも多く、これにより人々が自分の睡眠について状況を理解をすることが可能になりました。



これは本格的な睡眠計測のアイテムですよね。
日本でもアップルストアで15800円(税別)で発売されているようです。どれぐらいの数が売れているのかは不明ですが・・。
アップルは睡眠記録装置の新たな特許申請もしているようなので、睡眠に関する商品を今後も提供してくるのかもしれませんね。
また、有名どころではボーズ(BOSE)が発売したノイズマスキングがありますね。
ユーザーを安眠に誘うという高級イヤープラグ「BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS(定価32400円)」です。通常の音楽再生はできないので注意が必要ですね。ヒーリングサウンドが流れる仕組みとなっています。


メルカリなどでも中古で売られていて相場は20000円〜25000円ぐらいのようです。

なかなか良いお値段の商品ですよね。
熟睡できるのなら安いもの・・という人も多いのでしょうか。。
※2019年10月4日追記※
Boseは、睡眠をサポートするノイズマスキングイヤープラグ「BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS」の販売を終了すると発表。
同製品については、完全に充電できない、予期せず電源が切れるといった苦情が顧客から寄せられていたそうです。
「各ハードウェアをさらに詳しく調査したところ、当社が選択したバッテリーは安全に機能しているものの、動作に一貫性がなかったり、予測どおりに動作していなかったりして、当社の基準を満たしていないことがわかった」とのコメントを発しています。SLEEPBUDSの製品開発は続行し、購入した顧客に製品保証を適用するとした。2019年12月31日までに返品した顧客には、全額を返金するとのこと。
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フィンランドのヘルステック企業オーラヘルス(Oura Health)社が開発したスマートリング「Oura Ring(オーラリング)」も有名。
リングデザイン睡眠サポートデバイス「Oura Ring(オーラリング)」
Oura Ringには、内側にセンサーが付いていて、血流のパルスにより心拍数や血液循環量を計測し、運動や睡眠など健康に関する状態をモニタリングしてくれるそうです。
専用アプリを使って下記の項目を測定できるとのこと。
・心拍数 / Resting Heart Rate
・心拍変動 / Heart Rate Variability
・体温 / Body Temperature
・呼吸の回数 / Respiratory Rate
・睡眠時間 / Total Sleep Time
・睡眠効率 / Sleep Efficiency
・睡眠段階 / Sleep Stage
・消費カロリー / Total Burn
・歩行距離 と歩数 / Steps
・活動の強度 / Activity Intensity
自分の体内時計(空腹感や眠気などを感じる生理現象)を把握しやすくなるメリットがあリます。見た目も普通のシルバーリングと何も変わりません。


お値段は299ドル〜なので3万円ぐらいになりますが、国内では高額で5万〜6万円ぐらいでの販売サイトも見られます。
指輪のサイズを調べるサイジングキット(1500円ぐらい)を事前に購入して、測定することもできます。
また、ちょっと変わった睡眠テックアイテムとして、睡眠ロボットがあります。下記Somnox Sleep Robot (ソムノックス・スリープロボット)は、オランダ生まれの快眠をサポートするパートナーロボット。
これを寝るときに、ぬいぐるみのように抱いて眠る「ソフトロボット」です。


Somnoxを抱いたままリズミカルに呼吸をすることで、呼吸が無意識のうちにSomnoxの呼吸リズムと同調するようになります。(Somnoxのくぼんだ部分が呼吸と共に膨らんだり、縮んだりします)
呼吸のリズムはアプリで設定ができます。また、ヒーリングサウンドを鳴らすこともできるそうです。
2017年にクラウドファンディングサイト「Kickstarter(キックスターター)」で、10万ユーロ(約1,300万円)を目標金額に設定して開始し、結果509人の支援者から目標額の2倍である20万ユーロ以上(約2,610万円)が集まり、この睡眠ロボットが製品化されたという経緯があります。

抱きながら眠ることで心拍なども落ち着き、リラックスすることで眠りやすい体に整うのですね。
小さい子供が「熊のぬいぐるみ」などを抱いて眠るのと同じような感じでしょうか?
安心感がありストレスも軽減されるのかもしれませんね。
なかなかの優れモノなようですが、気になるのはお値段。
オプションなしで599ドル(日本円で65000円ぐらい)とのことでした。
※2019年11月追記※
フィリップス・ジャパンは、睡眠の状態を測定し、眠りの質を高める音を出すヘッドバンド型デバイス「SmartSleep」を11月26日に発売することを発表。
使用対象年齢は18歳以上、価格は42,380円でバンドのカラーはグレーのみ。
睡眠時間が6時間未満の人などに向けて提案するスリープテック製品で、ヘッドバンド型デバイスとスマートフォンアプリで構成し、睡眠の状態を測定して、深い睡眠に入ると独自アルゴリズムにより、耳元に柔らかいトーン(音)を左右の内蔵スピーカーから流すものだそう。
この音は睡眠の質を高めることを目的に開発されたもので、音楽ではなく周波数500Hz~2kHzの「ブー、ブー」というビープ音のようなサウンドとのこと。
睡眠の状態に合わせて自動で音量を調節し、音の大きさや高さは毎回変化させる。なお、覚醒状態やレム睡眠状態では音は流れない仕様。
内蔵リチウムイオン充電池で動作し、使用ごとに充電が必要・充電時間は2~3時間。バンド部の外形寸法は230×275×107mm、重量は約110g。

日本でもスリープテックの製品が続々と登場してきていますね。
ただ価格がちょっと高めなのが、一般的に普及するにはネックになるかも・・・。
下記の記事でも書きましたとおり、6時間以下の睡眠ではかなり私たちの脳や身体などにダメージを与えてしまうようです。
・6時間以下の睡眠は丸2日徹夜した場合と同じインパクトを与えます
人間の身体では、毎日2時間ほど睡眠時間が短くなることにより、2週間後には48時間起き続けているのと同じ状態になってしまうとのこと。

深い睡眠、質の良い睡眠が得られると、体の免疫力も回復しますし、ストレスも解消されますよね。
スリープテックが発達することで、眠るという行為が人間にとって、いかに大事なことであるか・・という認識を改めて体感する人も増えているようです。
スイスの研究チームは、2017年1月に「Neurology」誌にて、認知機能障害を認める方は、睡眠の質が低いことが多いと発表しました。
研究チームはスイスに住む65歳以上の高齢者580名を対象に、睡眠に関するアンケートや検査、認知機能の検査などを行いました。
結果、認知機能障害のある高齢者においては睡眠の質が低いだけでなく、寝ている間に低酸素となっていることが判明。
この結果から、睡眠の質や睡眠中の呼吸状態が認知機能障害と関連している可能性が明らかになったのだそうです。

睡眠不足や睡眠の質の低下は、脳への影響も大きいということですよね。。
私たちの睡眠時間や睡眠の質などが、認知症の発症との関連性がある・・ということなのかも知れません。
- 最初の90分で質の良い睡眠がとれなければ、あとはいくら寝ても質の悪い睡眠となる。
- 最初の90分で質の良い睡眠がとれれば、あとはいくら寝ても質の良い睡眠となる。

何事も適度が肝心ですよね。
私自身は何よりもストレスを溜めないようにすることが睡眠の質を上げることに一番重要ではないかと考えています。
人々の眠りに関する欲求はとても大きいと感じます。
それだけ現代では眠りに不満がある人が多い・・ということなのでしょう。
スリープテック(睡眠テクノロジー)がもたらす未来は明るいと信じています!

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