鬱(うつ)や認知症になりやすくなる睡眠負債

睡眠について

睡眠負債が大きくなると鬱病(うつ)になりやすくなったり、アルツハイマーなどの認知症が進むことは研究から判明しています。

睡眠不足とアルツハイマー認知症との関係性は?
睡眠不足、寝不足と認知症、ボケ、痴呆症との関連性があると昔から言われてきました。海外の研究データによると明確に睡眠と脳機能、認知症とは密接な関連があると発表されています。

 

「睡眠負債=睡眠不足」を甘くてみては行けません
「睡眠負債」と同じ意味である「睡眠不足」。これを甘くてみては行けません。慢性的な寝不足は身体や脳の機能まで影響を及ぼします。睡眠が阻害されるリスクを理解しておくことです。

 

オアシス先生
オアシス先生

睡眠時間が世界的にみても、かなり短いのが日本人です。

睡眠負債(=睡眠時間の借金)を寝だめして週末に返済しても

体や心には意味がほとんど無いことも分かっています。

 

Leafちゃん
Leafちゃん

新型コロナの影響でテレワーク(リモート)であっても

家で夜遅くまで仕事してしまったり、TVやスマホでネットを見ているとついつい寝るのが遅くなってしまうんですよね・・。

 

オアシス先生
オアシス先生

睡眠は時間も大切ですが睡眠の質も超重要です!

たとえ睡眠時間が短くても、しっかりと眠りがとれていると

翌日まで疲労もあまり残らないです。

 

◉睡眠の質は「精神的(心)にも元気となる」大事な要素

 

下記の記事で現代の日本人の睡眠時間がヤバいというお話をしました。

 

日本人の睡眠時間マジやばい(厚生労働省による報告書)
日本人の平均睡眠時間が6時間程度であるという事が判明しています。厚生労働省で調べたデータをもとに結果をお伝えします。不眠症も増えており、日本人は年々睡眠が減っていると言われています。睡眠時間は7時間確保する事が理想ですね。

 

簡潔にまとめると以下のような内容になりますね。

・日本人の平均睡眠時間は6時間程

・女性の方が男性よりも睡眠時間が短い(特に子育て世代以降で)

・調査によると40歳代〜50歳代が誰よりも睡眠時間が短いにも関わらず、55%もの人々が「自分は睡眠時間がしっかり確保できている」と勘違いしている

 

アメリカでの研究などでもアンケートで「必要な睡眠がとれている」と答えた大人の約63%は、現在の生活に「とても満足している」と答えたそうです。

睡眠時間がしっかり確保できていると生活の満足度や人生の幸福度も上がるということになりますね。

アメリカで12歳~18歳の子供達を中心に15500人を調べた研究で、睡眠時間5時間以下の子は、8時間以上の子と比べて「うつ」のリスクが71%も高かったとの報告もされています。

この報告書では、睡眠不足が鬱(うつ)のリスクを高めることが示唆されていますし、きちんと就寝時間を守っている子供については、後年のうつ病発症率が低いという関係があることが分かっています。

子供にとっての睡眠について調べてみた
子供たちの睡眠時間が短くなっている調査結果があります。特に平日と休日で起床時間がずれることが多くなり、精神的にも不安定となる子供が増えている事実あるとのこと。こどもの睡眠が体や心にも大きく影響することを理解しましょう。

 

また、睡眠不足の状態では空腹感を増大させるホルモン「グレリン」が増えて、コルチゾールも増えてしまいます。そして空腹を抑制するホルモンの「レプチン」が減るので、すぐに肥満体質となっていきます。

さらに睡眠時間が7時間未満の人は8時間以上の人より風邪に3倍ほど、かかりやすかったという結果が報告されています

睡眠時間の確保は自分の体の免疫を高めることにもつながっているのです。

 

◉睡眠時間が短いとアルツハイマーや認知症を引き起こす!?

 

睡眠不足だったり、睡眠の質が低かったりする人ほど、アルツハイマー病(認知症)の原因のひとつといわれるアミロイドβ濃度が高いという傾向があることが判明しています。

このアミロイドβ(ベータ)とは、脳内で作られるたんぱく質のひとつですあり、アルツハイマー型認知症の発症に大きく関わっていると考えられています。

20世紀初頭にドイツ医学者アルツハイマー博士は、生前に妄想や記憶障害のあった女性の脳組織を顕微鏡で調べ、脳の萎縮、脳内のシミのようなもの、脳神経の中に糸くずのようなもつれを発見しました。そしてこれらを「アルツハイマー認知症」と呼ぶようになりました。

一般的にアミロイドβは、健康な人の脳にもふつうに存在しており、通常は脳内のゴミとして短期間で分解され排出されるものです。

しかし、正常なアミロイドβよりも大きい異常なたんぱく質ができてしまうと、排出されずに蓄積してしまい、この蓄積したアミロイドβは、脳細胞を死滅させると考えられています。

 

オアシス先生
オアシス先生

睡眠と脳の老廃物除去との関連性が判明したのですね。

アミロイドβ濃度を低く抑えるには、睡眠時間の確保や睡眠の質を高めて、脳の老廃物やゴミを除去していかないといけないと言うことになりますね!

 

睡眠中には、脳内のグリア細胞の一種であるアストロサイトが縮むことでリンパに隙間を作り、その隙間が脳脊髄液の排水溝のような役割を果たすと言われています。

そしてこれが脳内老廃物を効率よく運び出すことから、グリア細胞とリンパ系を合わせてグリンパティック・システムと呼ばれています。

では、このグリンパティック・システムによる脳内の清掃作業は、果たして睡眠の質により変化をするのでしょうか?

 

◉グリンパティック・システムの脳内清掃

 

ローレン・ハブリッツ博士はマウスを使ったグリンパティック・システムによる清掃と睡眠の質との関連性を調べる為、6つの方法で実験を進めました。

その結果、睡眠中に発生するニューロン発火に関与する化学物質、すなわちイオンは、浸透プロセスにおいて脳組織から体液を引っ張る助けをすることが判明。

深い睡眠状態に発生する特有のゆっくりとした一定間隔の脳波と心拍数を一番反映していたのが、6つの麻酔方法のうち薬物ケタミンとキシラジンを組み合わせたものであったとのこと。

深い睡眠状態においてこそ、老廃物排出を促すグリンパティック・システムが最も効率的に働くことが明らかになり眠りが深くなると、心拍数がより低くなるので、それに従って清掃効果のある脳脊髄液の流れが大きくなることも確認されたそうです。

 

オアシス先生
オアシス先生

つまり睡眠の質を改善させることで、グリンパティック・システムによる清掃機能を向上させられるかもしれないということですね!

 

◉CBDが眠りの質を改善する!?
大麻成分のひとつであるCBDについては、愛用者の方に聞いても、お陰で良く眠れる・・という声をよく耳にします。
「なぜCBDを取り入れると眠くなるのか?」という回答は、「浅い眠りをブロックするようになるから」ということが判明しています。
睡眠は「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」と呼ばれる2種類の睡眠状態に分けられます。
この2つの種類の違う睡眠が一晩に交互に何度も繰り返されます。
「レム睡眠」は寝ている間にピクピクと眼球が急速に動く睡眠のことであり、眠りが浅い状態を表します。人が夢をみる時は「レム睡眠」中に見るとも言われれています。
そして「ノンレム睡眠」は上記のような眼球運動が見られない、深くてしっかりとした眠りを表します。
この「ノンレム睡眠」の状態のときに現れる脳波の特徴で、「周波数の低い成分(徐波成分と呼ばれます)が中心となる睡眠」のことを「徐波睡眠状態」と言います。
CBDは、この「徐波睡眠状態」を促進して、浅い眠り状態である「レム睡眠」をブロックしてしまうのです。
オアシス先生
オアシス先生

眠りの質を改善する方法のひとつとしてCBDの活用は有効かも知れませんね!

 

 

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