寝るときの掛け布団の重さが睡眠の質を左右するという事実は、多くの研究で報告されているにも関わらず、あまり知られていません。

睡眠は室内の温度、光、音、体温などに左右されるとは聞いていましたが、布団の重さというのは初耳です。。

布団は眠りの質を高めるには重要なアイテム。
枕の高さや質なども大事で布団も同様に重要ではあると
想定はできますが、なかでも掛け布団の重さによって、
眠りの質が変わってくるのです。
2008年にアメリカのクーリーディキンソン病院で、32人の大人に対して、13.6kgのブランケットを使って寝てもらい、どう感じるか?という実験を行いました。
Exploring the Safety and Therapeutic Effects of Deep Pressure Stimulation Using a Weighted Blanket
その結果、下記のデータが取れたそうです。
・33%の人がリラックスできた
・63%の人が使用後の不安感が減少した
・78%の人がリラックスして気持ちも落ち着いた
13キロものブランケットは、重たい部類に入るかもしれません。しかしこの重たいブランケット(掛け布団)が人々の不安感、ストレスなどを減らし、リラックス効果をもたらしてくれ、結果的に睡眠の質が上がる状態を作り出していると言えそうですね。
快適な睡眠環境を作る枕やスリープテック、心地よい睡眠をサポートしてくれる寝具なども沢山販売されていますが、重たいブランケット、掛け布団が睡眠の質を上げてくれるとは驚きです。
では、なぜ重量のある掛け布団、ブランケットが、わたしたちの睡眠の質に影響してくるのでしょうか?

とても不思議ですよね。
実は秘密はごくシンプル。
キーポイントは重さによる体への圧迫負荷にあります。
人は身体が圧迫された状態だと、ストレスホルモンである「コルチゾール」が低下し、幸せホルモンと呼ばれている「セロトニン」が増加することが判明しています。

ということは、掛け布団の重量が、身体に圧迫感を与え、セロトニンを活発に分泌させたのではないか?という仮説が成り立ちますよね。
マイアミ大学では実際に実験を行い、ストレスホルモンのコルチゾールが31%低下、幸福ホルモンのセロトニンが28%増加したとのことでした。
また、不眠症の人を対象に行われたスウェーデンの睡眠研究所で行った実験でも、重い掛け布団を使用していた人の方が落ち着いて眠れたと答えた人が多かったとのこと。また、寝付きが良くなって中途覚醒が減り、睡眠時間が延びたという結果も報告されているそうです。
ちなみに幸せホルモンである「セロトニン」は、眠りを誘う「メラトニン」と呼ばれているホルモンを合成することでも有名です。
なので、圧迫されることにより、セロトニンが増加し、睡眠の質が上がるという流れになるのでしょう。
しかし呼吸器が弱い人、持病を持っている方、高齢者や体力の少ない子供、睡眠時無呼吸症候群、喘息や風邪などの病気の人などはNG。
重たい掛け布団は、当然ながら体を圧迫することで呼吸なども苦しくなる可能性があります。誰でも当てはまるというわけではありません。
そこは注意が必要です。
13キロのブランケットは、結構な重さのある部類になります。人間にとって掛け布団の重さは、自分の体重の10%ぐらいが適切と言われています。重すぎる掛け布団は、寝返りしづらいですし、同じ体勢のままだと身体が疲れてしまうこともあります。
注意して選ぶようにしましょう。
太陽を浴びると「セロトニン」という神経伝達物質が分泌されて、その約15時間後(夜間)に睡眠ホルモンとも呼ばれる「メラトニン」が分泌されます。
人間はこのホルモンの働きにより昼夜メリハリのある生活が支えられています。
ただ、いつも昼間に部屋にこもり太陽光を浴びている時間がなかったり、深夜までスマートフォンなどからの強い光を浴びてしまっている・・・といった好ましくない生活習慣が、体内時計を狂わせる原因となるのです。
体内時計は自律神経が司っていますから、体内時計が乱れた生活をしていると徐々に自律神経が狂い始め、さまざまな病気を引き起こしてしまうのです。
さらに、この悪習慣では夜になっても十分に睡眠物質のメラトニンが分泌されず、眠りの質がどんどん悪化していき、さらに体や精神も不調を起こして影響が出てくるようになるのです。
このメラトニンは、脳内の中心部である松果体(しょうかたい)において生まれ、合成されるホルモンのこと。

その形が松ぼっくりに似ているのも特徴のひとつです。
眼の網膜から入った外界の光は、体内時計を経て松果体に到達します。
明るい光によってメラトニンの分泌は抑制されるので、日中はメラトニン分泌が低くなり、夜にメラトニンの分泌量が倍以上に増加するという流れになります。
このメラトニンは生体リズム調節に重要な役割を果たしています。夜になると眠くなるのは、このメラトニンが分泌されるからです。
このメラトニンには催眠作用があるため、日本でもメラトニンが含まれる健康食品やサプリメントが発売されています。

メラトニンを自分で作ることをサボってしまってばかりいると、脳の松果体がメラトニンを分泌をしなくなる可能性もあるそうです。
また、メラトニンを摂りすぎると体内でメラトニンを生産する、松果体(しょうかたい)の機能が衰えるという説が存在しています。
免疫とは、ウイルスや細菌、身体に悪影響を与えるものをパトロールする警察官のような存在。
免疫細胞の主なものは白血球ですが、これらには役割分担があり、まるで軍隊のような働きをしています。
例えば、侵入者(ウイルス)を通報する情報部隊、攻撃を指示する指示部隊、細菌ウイルスを直接攻撃する攻撃部隊、細菌ウイルスの抗体を作る守備部隊、死んだ細胞を排除する掃除部隊、ガン細胞を排除する部隊など編隊が組まれており、それら部隊が休むことなく働いているお陰で、私たちは病原体を意識することなく元気でいられるのです。
しかし免疫力が弱ったり失われてきたりすると、ウイルスなどの感染症や悪性疾患を引き起こす事が分かっています。
この免疫力を高めるために必要なことは3つあります。
・自律神経を整えること
・腸内環境を整えること
・代謝を上げること(体温・血流など)
★自律神経を整えること
自律神経は人間が無意識に指令して動かしている心臓や血圧、消化管、発汗、ホルモン分泌など自分の意思では調節できない系統を整える神経のことです。
この自律神経は交感神経と副交感神経の2つで調節されています。
交感神経は緊張時などに優位となるのが特徴で、常時ストレスを受け続けると交感神経緊張状態が続いてしまい、身体が戦闘状態を続けてしまい不眠などの症状を引き起こします。
逆に、副交感神経は安静(リラックス)に優位となり、身体を休める方向性に働きます。しかし、怠惰な生活を送っていると副交感神経緊張状態が続いてしまい身体にも当然ですが良くないです。
この交感・副交感神経のどちらか一方が緊張し続ける状態で、免疫能力が落ちることが判明しています。メリハリをしっかりつけること、睡眠をしっかり確保することで自律神経を整えることが大事なのです。
★腸内環境を整えること
ただ、人間の消化器官は非自己(他の細胞・他のウイルス)であるはずの栄養素だけは通過が許可されていて、それ以外の非自己(他の細胞・他のウイルス)は通過を許されていない、未だに解明されていない謎もあります。
さらに人間の腸には、約1000種類とも言われる100兆個ほどの腸内細菌が住んでいると言われており、この菌が善玉菌優位であれば消化を助けてくれたり、ビタミンやホルモンの一部を作ってくれたり、免疫が高まることが判明しています。

新型コロナには免疫を強化することがイチバンの対策かもしれませんね。
・質の高い睡眠をCBDで確保する。
・ハーブを中心にバランスがとれた栄養をとる
・ストレス解消を心がける
・適度な運動をする(室内でも)
・高濃度ビタミンCをとる(ビタミンC1000mg以上)
・必要な恐怖と不必要な恐怖をしっかり分けて認識し、自分がコントロールできる範囲のことだけに集中する
必要な恐怖で自分がコントロールできること=むやみな外出はしない、密室を避けるなど。
不必要な恐怖でアンコントローラブルなこと=過度な悲観的未来への恐怖、〜になったらどうしよう・・などの実際に自分に起こっていないことへの恐怖を抱かないこと。
空気感染したらどうしよう・・などについては、もし本当に起こったら自分自身でそれをコントロールできないことなので、今考えてみても仕方がない、意味がないですよね。
これらを念頭に入れて新型コロナ対策していきましょう!
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